「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (5)

 加奈子は、初めての外国の土地でもあり、毎日が一生懸命だった。
一也は、少し前にて、外国で過ごしていましたが、今は、特別に、考えたり思い出したりする事柄は、無かった。
また、その時の辛さは、もう、忘れていたのでした。」
 
 「そうだなあ、学校に行くには、卒業するまでには、時間を必要とするだろうし、私は、音楽で、そう、ボーカルでの「「歌」」を歌うのと、更に、外国語をスムーズに話しができるのが、目的だったから、市井の中で自分の人生を過ごす事に決定したのだったし、まあ、こもまま、真っ直ぐに私の「「目的」」通りに歩んでみましょう。」
「一也は、しばしばと、思うのだった。」
「今は、私も、加奈子が居なくなったので、時間をもてあましていたが、直ぐに、別の彼女を捜す事はしないで、暫く、このおまま、時間の流れを見ておきましょう。」
「今から、加奈ちゃんが、どんな「「道」」を歩くのか、楽しみでもあった。」
「外国に、加奈ちゃんが行ってから、彼氏を作るのであれば、それから、私は考えるよと、思うのであった。」
「加奈ちゃんは、私は、一ちゃんを置いたままで、一人で外国に来たけれど、矢張り、独り身では寂しいものですよ。」
「時折にでも、一也でなくても良いから、誰かでも、素敵な男性が欲しいと思うし、何となく躊躇するけれど、もう少しの期間は、辛抱してみましょう。」
「自分が、どのくらいに、堪えられるのか、私の試練だよねと、感じるのが、私の今の心境ですよ。」
「一也は、私は辛抱しているが、加奈ちゃんは、何をしているのだろう。」
「電話もしたいが、あまり、私から電話をすると、逆に、加奈ちゃんも「「辛い思い」」をするだろうからなあ。」
「暫くは、同じ携帯電話を使っていたが、私は、何だか、目前に自由に彼に繋がる電話が有ると、気持ちが落ち着かないので、携帯電話を変えてしまった。」
「でも、一ちゃんには、私の携帯電話のNo.は秘密にして暮らしてみます。」
「一ちゃんが立腹するのかも知れません、ね。」
「でも、とにかく、私の{{こころ}}を纏めておかないと、私が神経質になっては、私の人生が駄目になってしまいますからね。」
「一ちゃん、ごめんなさい。」
「暫くの間は、一也は、私は電話をしたいけれど、我慢をしていますよ。」
「そんな気持ちで、新しい彼女も作らずに、寂しい思いをしていたが、でも、我慢をしてみようと、決心をするのだった。」
「そこまでの一也の{{こころ}}を、加奈子は、私は、今は、何も余分な事柄は考えたくないだけの事であった。」
「そう、加奈ちゃんは、自分の眼前で精一杯でもあったし、頑張れる間は、自分の力で、頑張ってみましょうなどと、思うのです。」

 加奈子と一也は、それなりの気持ちは、自分達の気持ちで何とかしたいと思うのであった。


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「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (4)

 加奈子は、早速に、渡米したが、街の様子も分からずに、一人で来たので、最初は、戸惑っていました。
とりあえず、自分の着るもの、そして、食事と住まいだが、これだけは、早く決めないと困るだろうと、思っていました。
一也は、外国に行けば、どうするべきかを、自分が教えていなかったので、後悔したが、それほどに、早く、加奈ちゃんが出て行ったのでした。

 「さあ、私が自分で決めた道だから、自分で乗り越えて行かなくて、そんな気持ちで生きようと考えるのであった。」
「とにかく、私は、外国語を素早く簡単に話ができるようになりたいし、可能であれば、外国語で{{歌}}も歌いたかった。」
「いや、歌うだけでなくて、{{歌}}の内容も自分で意味を理解しながら、そんな気持ちになって歌いたいのであった。」
「一ちゃんには、言わなかったが、私の先輩の人間が行っていたので、{{こころ}}強かったですよ。」
「携帯電話も聞いていましたし、何とかなるとは、確信をしていた、加奈子、私ですよ。」
「そう、衣食住については、何とか準備できたので、そろそろと、私は{{歌}}の練習、また、英会話なんかは、集団の中で簡単に可能だと自覚していましたが、安心していた私ですよ。」
「私の居場所、そう、住所は、一也には知らせていなかったが、矢張り、時間が経過するにつれて、私は{{話}}もしたくなったし、{{声}}も聞きたかったので、早速とかれの携帯電話にて連絡をして、彼の声を聞くのであった。」
「彼は、私の携帯電話を知っていた筈であったが、彼からの{{せせかしい))電話は無かったから、私は余計に寂しかったものですよ。」
「一ちゃんは、私が居なくても、孤独では無かったのかな、寂しいと思わなかったのかと、少しながら、彼が{{冷たい人間}}だと、感じるものでもあったし、本当に悲しいとは、思う私だった。」
「私って、案外と{{わがまま}}なのかなあ、と思うのだった。」

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「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (3)

 加奈子は、自分が何でか知らないのだが、どうしても、一也のように真似をして、自分も一人前になりたいと思うのだった。
一也には、本当の自分を話しても、理解できないと思って、深くは{{話}}をしていなかった。
何だか、最近は、加奈ちゃんが、少し気持ちが{{いらだっている}}みたいだよと、感じるのでもあった。

 「私は、一也が大好きだし、会っていると、{{幸福}}を感じて、何も言う事は無いほどだった。」
「でも、一也と離れると、私の{{こころ}}の虫が出るのかと、自分でも不思議に思うのであった。」
「一ちゃん、私は、一ちゃんと一緒にいると、嬉しいし楽しいし、決して寂しいなどとは、思った事もありません。」
「勿論、一ちゃんが別の女性を愛すると、私は悲しくなるだろうが、一ちゃん、ごめんなさい。」
「いいよ、安心してよ。」
「僕も、加奈ちゃんと一緒に居ると、幸せを感じるし、別に、今は、加奈ちゃんしか、私の頭には居ないから、僕は、嬉しいのですよ。」
「加奈子は、私も嬉しいのだが、一ちゃんと離れると、何時も、自分の{{こころ}}の中に不透明な気持ちが湧き上がってきますよ。」
「そう、私は、一ちゃんに捨てられても良いから、自分の{{こころ}}の何処かで、決断をしないと駄目な女のままで、終わりかなあと感じるのだった。」
「私の親とは、話をしなくても、私のアルバイトで貯めている{{金銭}}で、外国に行ってみましょう。」
「何とか、自分の自力で生きる事を、頑張ってみます。」
「いよいよ、行き詰まったら、その時には、嫌いだけど、早めに親に連絡をしましょう。」
「早いもので、一ちゃんと{{別れ}}て過ごすのは、悲しいし、寂しいが、でも、何となく、私の人生を動かす、もう一人の私が居ますよ。」
「そう、そんな決心をすると、私は、正直に、一ちゃんにも{{自分のこころ}}を伝えてから、行く事にしますよ。」
「一也は、驚いたのでもあった、私は、驚きですよ、早い、早いですよ、加奈ちゃんが決定するのは・・。」
「そうですよ、本当に、加奈ちゃんが、私を離れて外国に行くとは、そこまでは考えていなかった。」
「とにかく、最初は、アメリカにでも行けば、下手な英語でも、何とかなると思ったので、ニュヨークに行ってから一人で住む所も探しますよ。」
「下手なブロークンの英会話でも、何とかなると、思うのであった。」
「一也は、ええ、早いなあ、加奈ちゃんは、もう自分で決定したのか、何で、何で、私は悲しい、辛い、寂しくなるの、悲しいだけですよ。」
「加奈ちゃんに、聞こえる訳でもないが、一人で{{ボソボソ}}と呟くのであった。」
「加奈ちゃん、外国には行かないで、なんて、私から言ったら、でも、辛くて立腹するのかなあ、私は一人になって寂しくなりますよ。」
「ええ、仕方がないですよ。」
「私も、納得して送り出す事にするかと、自分に言い聞かせていた、自分でもあった。」

 男と女の別れって、辛いものだよと思うが、一也は、誰にも言わないで、自分で我慢をするのであった。
勿論、加奈子も随分と悲しい惨めな自分だと思うが、私の{{こころ}}の奥底の事は、自分でも理解できていなかった。

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「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (2)

 加奈子は、一也があまりにも、英語などをスムーズに話ができるので、私も、そのような人間になりたいと思うのであった。
無理もないだろう。
一也は、全くと、意識していなかったが、今、直ぐに、自分の外国語の{{会話}}を使って、お金儲けなども考えていなかった。
 
 「一ちゃんは、素晴らしく{{外国の会話}}ができるし、私も一ちゃんのような人間になりたいですよ。」
「時折にでも、一ちゃんに話をするが、あまり、聞く耳を持たなかったので、少し寂しい気持ちにもなっている、自分に気づいていました。」
「だって、私だって、そう、同じ人間同士の{{会話}}だから、私も少しくらいは、ましな人間になりたいですよ。」
「一緒に会うと、どうしても、男と女だから、仲良く一緒のベッドで何時もの事ながら「「逢瀬」」を楽しむのだったが、その後になって、一也が理解してくれない自分の{{劣等感}}にもなるような気持ちを分かっててくれないのが、悲しかった。」
「そう、私だって、人生での{{希望}}くらいは、少しでも抱えていないと、悲しくなりますよ。」
「不思議にも、私は、一也と寝るのが、人生での最初の体験だったが、男性で苦労したなどとは、感じる事などは、ありません。」
「もっと、男性が、周囲には沢山の男性が居るが、そんなに、目移りをするような事は無かった。」
「勿論、一也も、別の女性を愛しているなんて気持ちはしなかった。」
「だが、私は、まだまだ、{{口ばし}}が黄色いんでしょうね。」
「自分の思った気持ちをも、矢張り、満たしたいと感じますからね。」
「そうですよ、何とか、一也さんに話をして、私も、一也さんと同じような人間になりたいと{{話}}をするのであった。」
「そして、矢張り、また、外国語で{{歌}}も歌ってみたかった。」

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「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (1)

 女性の名前は、加奈子と言った。
年齢は、20歳、生まれは、熊本であった。大学生であり、大都会に出てきていました。
男性の名前は、一也であった。
一方で、男性は、神奈川県生まれ、大学の4年生であった。そう、神奈川県でも、少し片田舎の出身であった。
二人共に、大学では、合唱部に入っていましたから、出会いは、そんな状況であり、ふとした事柄で親しくなってしまった。
でも、二人が喜んでいたのだから、二人とも嬉しかったのであった。

 「加奈子は、合唱部ではあったが、カラオケも大好きで、歌いに行けば、先ずは、間違いなく、「「100点」」が出るのであったし、私の趣味は、{{歌}}を歌う事であり、一方で、学問は{{英文学}}と、更に、{{英語で話す}}事でもあったから、何時も、私は自分の{{夢}}も英語で見ていますと、誰にでも言っていました。」
「別に、気取る訳でもないが、本当の自分を他者には伝えるだけであった。」
「一方で、男性は、私は、また、歌うのが大好きで、2年間も、外国留学をしており、英語でも、スペイン語やドイツ語などでも、何でも、日本語以外で歌えるのであったし、でも、それが、私の人生の目的ですよと誰にでも言うのでした。」

 「加奈ちゃんは、今晩は、変わった事ありませんでしたか?。」
「一週間、会っていなかったら、私は、加奈ちゃんの事が心配になりますよ。」
「ええ、そうですか、私も、一也さんが、居ないと寂しくて、この頃は大変なな気持ちになりますから。」
「そう、ありがとうよでです。」
「一也さんは、外国にも行ってから、随分と色々な事柄を勉強されており、私は羨ましいですよ。」
「ギターもベースも、ピアノも弾けるみたいで、何でもできるのですからね。」
「いや、いや、まだまだ、下手だから、磨きをかけないと、駄目ですよ。」
「私は、ギターとベースを憶えたいので、一也さん、お忙しいみたいだけど、何とか教えて下さいね。」
「加奈子は、自分で適当に我流ではできるが、勿論、幼い頃からも、ギターなどには触れていましたから、憶えるのも早いと思いますけれどね。」

 そんな{{話}}をしながら、今日は、カラオケスナックで夜も更けて行きました。
帰りは、勿論、一也は、加奈ちゃんのアパートに寄っていました。泊まったり、帰ったり、二人はお互いに、自由に振舞っていても、既に、互いが好きになっていました。


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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (55)最終稿

 正子は、その後は、不思議にも、親から離れた自信もあって、親とも、対等な気持ちで話もできるようになっていました。
一方で、正巳は、女性とも{{別れ}}、誰にも女性には{{モーション}}をかけて、自分から声をかけるなどもしないで、暫くは、一人で過ごしていましたが、真奈美と子供の事が、必ず、自分の頭に持ち上がって来たのでした。
  
 「そう、無理もありませんよ。」
「私は、毎月、金銭を支払っていますので、好きでもない{{思い出}}が出て来るのでした。」
「でも、誰にも言える事ではないし、じっと我慢の為所でもあった。」
「少し、辛いのは、正巳は、自分の抱えている{{話}}をする男性が一人もいなかった。」
「自分の{{こぼれ話}}をする男性の友達が必要だとは、全く、考えた事も、今の自分の年齢になるまで気づかなかった。」
「そう、矢張り、女性さえ、自分の傍に置いていれば、全く、男性には用事は無いと考えていたのだった。」
「そんな私だったので、この今の自分の年齢までに、男性の友達が居なかった。」
「誰にも、自分の{{こころ}}を話す必要はないと考えていたし、仕事以外で、男性と話はした記憶さえもなかった。」
「今の自分の{{思い}}を誰にも、話してみる事なんかが、出来る筈もなかった。」
「そう、案外と、辛いものですよ。」
「そうか、女性とは、別に、男性の友達、そう、何でも互いに話ができる人間が必要なんだと、今になって、思うのであった。」
「今更に、30歳を過ぎてから、男性の親しい{{何でも話し合い}}のできる男なんて作るのが難しいと、感じてしまい、簡単に、そのような友達を見つける事は出来なかった。」
「最後には、何だか、自分が孤独な人間だと感じてしまい、どうにもならない精神状態にまで落ち込むのだった。」
「何で、正子さんが、自分から{{離れて}}行ったのだろうとは、時折に回顧するのだが、どうにもならなかった。」
「そう、正ちゃんは、私が大好きだし、また、正ちゃんが{{私から離れるなんて}}絶対に無いなどと、自惚れていた自分だった。」
「そんな自分だったから、今は、情けない自分で悲しい愚かな自分だと思うだけでもあった。」

 「一方で、正子は、自分の傍に、今は、男性は居ないが、それでも、大好きだった正巳さんと一緒に暫く{{逢瀬}}}を重ねた喜びは、深く自分の{{こころ}}の底に溜め込んで、揺るぎない気持ち、そう、そんな「「人格」」にまで成長していました。」
「自分の生活では、一人で出発してから、その後は、今は、大都会のホールで{{演奏会}}を、開くようになっており、両親にも対しても、「「感謝」」と「「恩」」の気持ちは忘れずに、毎日を過ごせるのであった。」
「私は、あんなに、親に対しても反発心を持っていましたが、今は、本当に{{有り難さ}}を感じるのだから、人生って不思議なものですよね。」

 正巳は、その後は、正ちゃんとは会えないままで、あれほどに、女性には{{必ず、誰でもが、私について来る}}などと、思っていたのだったが、随分と落ち込んだままだった。
時折にだが、真奈美が子供を連れて来るようになったし、仕方がないよと思いながらの人生が続くのであった。
何時の事、私の眼前に新たな素晴らしい女性が現れて来るのか、何時の事か知らないが、「「夢」」を見ながら生きる事にするのであった。
 一方で、正ちゃんの「「名声」」が俗世間にも出るし、テレビや新聞などのマスコミにも出るが、今更、正巳が{{会いたい}}などと言っても、どうにもならない状況だと、それなりにでも、納得して生きるのでもあった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・((完))。

「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (54)

 正巳は、正子からは、完全に捨てられたと納得せざるを得なかった。
正子は、まだまだ、正巳に{{未練こころ}}は残していたが、それでも{{別れのこころ}}に徹して生きるのであった。

 「私は、暫くは、私の傍に、女性が居ないままで暮らしますよ。」
「だって、正ちゃんほど、良い女性は、もう見つかりませんからね、仕方がありませんよ。」
「随分と、正ちゃんとも長い間、一緒に{{お付き合い}}をして来たし、今は、女性について思い残す事もありません。」
「正ちゃんを追いかければ、居所はが見つかるのだが、また、見つかる筈ですが、もう、迷惑はかけたくないし、止めておきますよ。」
「私の親も、銀行マンだったし、今は、年金を貰って優雅に暮らしていますよ。」
「母も、何時も、父親とは喧嘩ばかりしていました。」
「何とか離婚せずに、暮らしてきましたが、でもでも、今でも、小さな喧嘩はしていますよ。」
「男と女って、不思議な生き者ですよね。」
「何で、此の世に男と女が居るのか、本当に不思議な気持ちですよ。」

 正ちゃんととの「「別れ」」の後には、正巳は、ふと、回想するのだった。
「「男」」と[[女」」、何でこんな{{性}}を持った人間が此の世に現れたのかと、つい、思うのであった。

 「正ちゃんは、正巳には連絡をしないままで、耐えていました。」
「そう、この働き場所にきたけれども、色々とありますよ。」
「たまたま、私はピアノのプロと言う事で、別の働き場所に転勤をするように言われて、その場所で働いていたが、此処でも、矢張り、プロのピアノ師と言う事になってしまったようです。」
「広い場所であった。」
「そう、デイサービスと、更に、デイケアとが一緒になったような空間であって、其処では、毎日の如く、ピアノを弾いていました。」
「嬉しかったのは、そう、立派なグランドピアノが置いてありましたので、私も、また、喜んで弾いていました。」
「ある日だったが、私の全く知らない人が尋ねて来ていたようでした。」
「私は、呼ばれて、話を聞いていましたが、私のピアノが上手すぎると言うのか、別世界でピアノを弾いてみるように言われたので、自信の無い事を話したが、それでも、とにかく、説明を受けたように、別の場所で弾くように言われました。」
「ええ、何だか、すみません。」
「宜しいのでしょうか。」
「とにかく、今の働き場所を辞めるのではない事だけは説明をうけており、安心して{{同意}}をせざるを得なかったのだった。」
「そう、市民会館で、一人でクラシックのピアノを弾くよう言われたが、勿論、私には、そんな事は、簡単でもあった。」
「でも、その市民会館などに支払う{{金銭}}については、私には分からないのであったが、でも、無事に、私の{{役割}}は終わった。」
「不思議な事に、両親が尋ねて来てから、私を見て嬉しそうに、二人ともが{{にこにこ}}としていました。」
「何だか、両親に背中を向けて家出をしたものの、今、こうやって二人が私の居場所にまで来て{{微笑んで}}でくれたのには、嬉しかった。
「そう、正子も、いろいろと大変に苦労したようだね。」
「親の子育てが悪かったばかりに、私も随分と悩んだのだろうよ。」
「でも、今は、親は謝罪しかできないが、嬉しいから、嬉しいと、伝えておきますよね。」
「正ちゃん、ありがとう、ごめんさい。」
「その後は、また、同じ働き場所で働くのであったが、何だか、周りの雰囲気が違って来ており、私が他の場所でピアノを弾く回数も増えてきました。」
「これは、私が決めたのではなくて、誰か知らない人が私を動かしているみいただったが、とにかく、親も知っている事だからと、信用していました。」


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「「男」」と「女」」短編集 第三編 (53)

 正子は、自分の{{お小遣い}}しか持っていなかったので、何とか毎日の((食事代金}}、そして、また、{{アパートの代金}}だけは、稼ぐのが大事だと思うし、そうでないと、私の住む場所がありませんからと、一人で呟くのであった。
今更になって、正巳さんの アパートには上がりこんだ事はあるが、一緒になって泊めてくださいなどとは、けっして言えなかったし、また、言う積もりもなかった。

 「さて、私が、この俗世間で生活するのには、何をするべきかが、それが、問題でしょうね。」
「正巳さんとは、もう、会えないし、会う気持ちもないし、夜のクラブにおいてでも、働けば、私は{{金銭}}は幾らでも、稼げると思いますが、でも、そこまでは、自分を持って行きたいとは思わなかった。」
「では、私は、一体に何をする・・お金はあまり溜まらなくても、良いから、普通の仕事、そうだ、医療事務だけでもやってみようかと思い、某医院の仕事を職業安定所で探し出した。」
「断られても良いので、とにかく、医院に尋ねて行くのでもあった。」
「どのような、仕事かは、全く分からないが、とにかく、尋ねてみるかと、決定した。」
「職安では、たいした金銭ではなかった、尋ねて行ってみると、以外にも、デイサービスの仕事をするようにと、質問を受けた。」
「ええ、そうですか、ええ、私はピアノは出来ますが、あまり、高齢者の方々とは接した事がありません。」
「でも、良ければ、何とか、頑張ってみます。」
「じゃあ、こちらで、考えますので、今から24時間以内には電話をしますので、電話が届かなかったら{{仕事は無理だった}}と判断して下さいませ、ね。」
「はい、了解です、宜しくお願いもうしあげます。」
「では、今日は、失礼を致します。」
「医院での面接者は、普通の通りに、面接が終わったので、少しは安心したが、{{なるようにしか、ならないよ}}などと、呟くだけだった。」

正巳は、正子の{{動き}}は、全くと、最近は、会ってもいなし、正子が何をしているのか、何を考えるのかも、知らないままであった。
私も、あだ、まだ、若いのに、独りで暮らせよなんて思われても辛いですよと、ぼやくのであった。
 
 「もう、正ちゃんとは会えないだろう。」
「でも、これが、私の{{運命}}なのか、私も、今は、我慢をしなければならないのだろう、などと、自分について、悲しく思うのであった。」
「早く、正ちゃんを忘れたいよ。」
「私が、私自身について、今は、理解できませんよ。」
「人生の予定が変わったのだから、突然にですね。」


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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (52)

 正巳は、正ちゃんから{{お別れ}}のメールを頂いて、驚くのであった。
そう、恰も、タコの糸が切れたような{{精神状態}}にも、なるのであった。
辛い、悲しい、私の人生が、いや、私の人生において、{{女性が居ない}}事などで、悩むなんて考えられないですよ。

 「私が、このような人生を背負うなんて、全く思いもしませんでした、いや、考えもしなかった。」
「今は、自分の{{思考体系}}が、全然と変化しまして、何もする気持ちにもなれません。」
「人生で、私の気持ちが落ち込むなんて、全然と思った経験も体験ありません。」
「何で、正ちゃんが、これほどにも、変わったのでしょう。」
「私の傍に、女性が居ない人生なんて、有り得ませんから、人生って不思議だよ。」
「正ちゃんは、両親と{{喧嘩}}をしてしまったのかな。」
「でも、そうだと、すれば、正ちゃんは、どうして生きるのかなあ。」
「御両親と一緒に住んでいるのか、別居しているのかも、私には連絡をしてくれませんから、ね。」
「何で、何で、でも、考えても、現実は、私に帰って来ないだろう。」
「正ちゃんは、何を考えて生きているんだろう。」
「あれほどに、私を好きだと言ってくれたのに、私を置いて去ってしまったから、人生って不思議な事が起こるものですよ。」

 正巳には、今の自分には、何も残っていないよと、考えるだけで、自分を喜ばせてくれる事柄は、何も無かったのだった。
正子は、親の{{仕送り}}も無くて、充分に考えもしないまままで、自宅を出て行ったのだから、自分の持っていた少しの金銭にも、限りがあった。

 「さて、さて、もう、私は正巳さんにも会えないし、また、自分で人間世界を生きる能力&実力を持たなければ駄目ですよ。」
「今は、少しの{{金銭}}しか持たないから、今、どうするのかを真剣に熟慮するのが必要だと、唯、それだけですよ。」
「正巳さんと、私の人生は素晴らしく嬉しかったし、でも、今は、私の{{過去}}にとやかく言っても意味がないですよ。」
「私は、正巳さんと{{お付き合い}}をしてから、しっかりと、{{男についての、嬉しさも楽しさも悦楽も憶えさせてくれた}}のが、正巳さんだったから、そんなに、簡単に忘れません。」
「でも、今は、そんな虫の良い{{思い}}なんかは、関係ありませんよ。」
「さあ、男は、何時でも、私は、今は、口説いて生きるのが、可能だが、あまり無理をしないで、暫くは、静かにしておこうと意志決定をしていました。」
今からは、男を流がしても、男からは、決して流されない自分になるのだと決めているのが、私だと思うのであった。」


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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (51)

 正子は自宅には、帰りたいと思わなかった。
でも、ホテルに、泊まるにも一人では寂しくて、そんな{{行動}}は出来なかった。
正巳は、正子の姿や表情や、一番に分かるのは、{{話し方}}の{{声}}などからも彼女の気持ちが伝わって来るのであった。

 「私の生命って、何だろう。」
「私は、親のロボットなのかと、考え込むのであった。」
「どんなに、考えても、私は親の{{言葉}}通りに生きると、自分の{{こころ}}が粉々に壊れてしまうだろうと、嘆くのだった。」
「正巳さんからの、{{別れ}}は出来ないし、でも、今は、もう、私が決定しないと{{前に進めない))状態であった。」
「そうだ、私は、このままピアノを続けても、今の時代は難しいのかとも、思うのだった。」
「そう、矢張り、私が親からの教育であっても、まだまだ、真面目に真剣にピアノのにうち込むべきだったですよと、反省もするのもであった。」
「私は、でもでも、正巳さんとは、長い長い、{{春}}だったとも、そう{{長すぎた春}}だったんですよ。
「だから、私は、正巳さんと結婚しても、第二の人生は上手くゆかないでしょう。」
「正巳は、正ちゃんの{{こころ}}が変わるなんて、全く考えていなかった。」
「でも、長い、長い、{{春}}だとは、思うのだった。」
「正ちゃんが、自分の{{進路}}を素早く決定してくれなかったから、私ながらに、随分と、待ったものだと感じるのでもあった。」
「ある日、私は、彼にメールをするしか、無かったです。」
「正巳さんへ、私は随分と考え、また、悩みました。」
「正巳さんが大好きで、早くにも、親を捨ててから、自分が正巳さんと結婚できるのを望んでいました。」
「でも、私の優柔不断の{{気持ち}}が強くて、私の{{進路}}を決める事が出来ませんでした。」
「沢山と悩み、今でも、悩んでいます。」
「だから、私の{{こころ}}を新しくするために、私は親を捨てて、また、正巳さんとも離れて暮らしてみますよ。」
「私の気持ちを、メールしておきます、私の今の{{こころ}}ですね、ごめんなさいね。」
「メールを貰ったが、正巳は驚いて、直ぐに、メールを返信した。」
「でも、何故か知らないが、正ちゃんには、自分のメールが届かずに、何故、何故、何故、だと何度も思うのだった。」
「私は、彼女から捨てられるなんて、全く、私のいきる{{筋書き}}には、なっていませんでしたよ。」
「何故だろうと、何度も、自分の頭を縦にも横にも振るのであった。」
「私は、女性に捨てられたなんて、自分の人生にありませんですよ。」


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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (50)

 正子も、正巳との「「別れ」」が大変に寂しくて、悲しい思いをしていました。
勿論、正巳だって、同じく、また、少しの間でも、会えないのが辛いのでもあった。

 「さあ、私は、正巳さんとマンションにでも一緒に住みたいのだけど、親が追いかけて来るでしょうし、惨めな私ですが、正巳さん、ごめんなさい。」
「ええ、私も、辛いですが、正ちゃんの気持ちは、明確に私には理解できていますので辛抱しますよ。」
「人生って、嬉しい事ばかりだったら、良いですけれどね。」
「正ちゃんが、自己決定するまでには、随分と時間がかかっておりますが、それは、無理もない事でしょうからね。」
「私だって、正ちゃんの状況に置おかれたら、それは、それは、親との問題解決だから、{{意志決定}}には大変と時間がかかりますよ。」
「ええ、そうですね。」
「正巳さんの立場を考えると、私なんかは{{馬鹿}}な人間ですよね。」
「本当に、早く決定しないと、私も年老いてしまいますし、正巳さんにも{{こころ}}の疲れでダメージがきたら、私が好きにならないでしょうからね。」
「もう、他の女性を捜したから、私には、会わなくて良いからねと、言われそうです。」
「ええ、そんな事はありませんけれど、正ちゃんの苦労が、私の身に伝わってきますからね。」
「正ちゃんは、自分の現状と悩みを溢しながら、今日の別れが来るのであった。」
「さあ、帰ったら、親と{{話}}をして、私の考えと言うか気持ちを分かってもらえるか、どうかが{{私の人生}}の分かれ目でしょうからね。」
「でも、こんな事柄は、人生には、誰でも有るものだろうとも、考えるのであった。」
「そう、私だけが、こんな悩みだと思うと、人間の{{こころ}}の悩みが大きくなりますでしょうからね。」

 本当に、これが、最後の{{逢瀬}}になるかもしれないとも、思うのでもあった。
私は、幼い頃から、自由が無かったのだから、などなどと、考えては、親に反抗する事も考えるのであった。 
{{妥協}}と{{拒絶}}の気持ちが、分岐点となっていました。


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「「男」」と「「女」」短編集、第三編 (49)

 正巳と正子は、今日も楽しい喜びの時間を、二人で抱えて満足していました。
でも、一緒に居る時は、良いのだが、「「別れ」」の時が近づくにつれて二人ともが、何か知れない{{こころ}}の葛藤を抱えてしまうのでった。

 「正巳さん、楽しい時間でした、ありがとうです。」
「いいえ、私も、正ちゃんと会える時、会っている時が、私の人生で最高に嬉しいですからね。」
「はい、ありがとうです。」
「でも、私が自分の「「進路」」を明確にしていないので、私も悲しいですが、正巳さんにも、困らせていますよね。」
「早く、両親と喧嘩をするのか、両親の{{考え方}}に従うのかですよね。」
「でも、両親の{{思い」}に委ねるのであれば、私は、正巳さんと会えないかも知れません。」
「そうすると、私は、多分に{{うつ病者}}になってしまいますよ。」
「ええ、私から、あまり無理を、正ちゃんにも言えないし、ゆっくりと正ちゃんは、考えてよね。」
「私は、勿論、正ちゃんとは別れたくないのですが、でも、でも、矢張り、正ちゃんは、今、自分の「「進路」」で、本当に大変な物を抱えていますから、私からは、傍で静かに、正ちゃんの「「動き方」」を見ているだけで、ごめんなさい、ね。」
「最近では、会っている時は、正ちゃんは素晴らしく喜んでくれますが、大変だなあと、思案深く感じるのであった。」
「正ちゃん、私は正ちゃんが大好きだけど、正ちゃんの本当の気持ちを大事に考えてよね。」
「正ちゃんが、後々になって、後悔すると、私も辛いからね。」
「そんなこんなで、なかなかと、「「別れ」」が出来なかった。」
「正巳は、正ちゃん以外の女性には、全く、興味ありませんからね。」
「正巳さん、ごめんなさい。」
「本当に、私は優柔不断で決心ができません。」
「ええ、ゆっくりと、熟慮して下さいよね。」
「私は、私の「「進路」」を決定できないままで、時間が流れてしまいます。」
「もう少しだけ、考えますよ。」
「私は、おばあさんになってしまいますよ。」
「考えるだけで、時間が経って、私の青春は終わりそうですからね。」
「ええ、もう暫く、私も、正ちゃんの「「動き」」を見ておきますまからね。」
「そう、私は、正ちゃんが悩みながら、あまり意志決定をできないままが、一番に大変だと感じますので。」

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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (48)

 正巳は、正子さんと会うのが、本当に今でも嬉しかった。
一方で、正子は、親からの「「圧迫感」」を感じながら、辛い思いもしながらの毎日であった。
 
 「今晩は、いや、まだ、周りは明るいから、こんにちは!!!の方が良いかも知れませんね。」
「はい、ありがとうです。今晩は・・・。」
「どうぞ、私は車ですから、安心して乗ってくださいませ。」
「まだまだ、アルコールは入っていませんから、安心して下さいね。」
「はい、では、安心をして、いやいや、そんな{{こころ}}は全く有りませんよ。」
「はい、ありがとうです。」
「今日は、また、正巳さんの行く場所には、何処でも構いません。」
「親からの{{こころ}}の葛藤を、取り除けたいだけですから。」
「勿論、でも、今は、正巳さんと一緒だから、何も悩みは有りません。」
「嬉しいだけです、よ。」
「ええ、ありがとうです。」
「私も、何時も、正ちゃんと会っていれば、何も考える{{他の事柄}}は、全くありませんからね。」
「はい、ありがとうです、そんな風に言って下さると、私は嬉しいですよ。」
「私は、とにかく、正巳さんと居れば、何も考える事なんかしません。」
「本当です、よ。」
「まだまだ、私は、自分の「「行く道」」を決定できないのですから、駄目な女です。」
「何だか、私の未来を考えると、私の「「思考体系」は壊れてしまいます、からね。」
「哀れな、女です。」
「正巳さん、ごめんなさい。」
「今日は、正ちゃん、近くの温泉に行きましょう。」
「一番に近いところで、そう、30分だけでも、運転すれば、OKですからね。」
「はい、私は、嬉しいです・・・」
「私も、正ちゃんが大好きだから、正ちゃんと会った翌日は、素晴らしく一日を喜んで働く事ができますからね。」
「はい、私は、今は、矢張り、正巳さんと離れると、また憂鬱な気持ちになってしまいます。」
「大変ですよ、正巳さんと出会った後も・・・。」
「今は、もう、私の「「将来」」と「「未来」」は、捨てたいのです。」
「ええ、そうですか、私の立場と、正ちゃんの立場では、全く、違いますからね。」
「はい、そうなのです。」
「私は、親に、反感を抱えていますので、未だ、自立していない少女ですかね。」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「正ちゃんは、立派ですよ・・・」
「親の立場も考えているので、悩みますもんね。」
「そうですよ、親を捨てれば、私の{{こころ}}が凄く気楽になります。」
「そうですよ、そこです。」
「親に、今、正ちゃんは、自分の親に、不満を抱いているのを、完全に知っていますので、立派ですよね。」
「そして、今の{{こころ}}を如何にするんかで、迷っていますもんね。」
「私は、正ちゃんの{{こころ}}がどうなるのか、待っておきますからね。」
「はい、グッドですよ、すみません、目的地へ着きました。」
「短時間だけ、お部屋を借りて、直ぐに{{お湯}}に浸かりましょう。」
「ええ、嬉しいですよ。」
「何度、何度、正巳さんとお湯に入っても、私の「「嬉しさ」」は変わる事はありませんから、嬉しいだけですよ。」
「ええ、ありがとうです。」
「お湯に一緒に入れば、何時ものように、二人ともが、少しの時間だったが二人とも、本当に少しの時間だったが、{{ここち良い}}ひと欠片の時間でもあった。」
「お湯から上がれば、また、時間は少なかったが、二人が抱き合ったままで、少しの時間を「「恍惚」」となりながら、過ごしていました。」
「正ちゃん、嬉しい、嬉しいですよ。」
「私が、こんなに嬉しいと言うのは、生まれて、初めてですからね。」
「私だって、正巳さんに負けないくらい、嬉しいですよ。」
「ええ、ありがとうです。」
「でも、お腹が空くだろうから、今日は、車で街に帰ってから、少しでも食事をしましょう。」
「はい、では、もう、帰る支度をしますが、あまり、いえ、何も持ち物は特別にありませんから、早いです。」
「では、早く、出ましょうかね。」
「また、二人は、街へ向かって二人で帰るのであった。」


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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (47)

 正子は、自分の「「進路」」を決定できずに、歳月は流れていました。
正巳も、正ちゃんの「「行き方」」については、全く、助言できる筈はなかたった。
相変わらず、正子は、親との{{こころ}}の葛藤を抱えながらで、納得できないままの状況だったのである。

 「正ちゃん、今日は、{{からだ}}と{こころ}}の調子は大丈夫でしょうか。」
「ええ、何とか頑張っています。」
「そう、良かった。」
「今度は、また、早く会いたいですけれどね。」
「ええ、私も、正巳さんと一緒にいる時が、一番に幸せですよ。」
「一緒に居ますと、世の中の{{煩わしさ}}を忘れますからね。」
「ええ、そう、良かったですよ。」
「私は、親と離れて、正巳さんと一緒に暮らしたいんですが、駄目でしょうか。」
「ええ、私は最高に嬉しいですが、正ちゃんが大丈夫でしょうかね。」
「両親様が、何と言うでしょうかね。」
「ええ、暫くは、家出のようなものでしょう。」
「そう、大丈夫かな。」
「私は、心配するのですが、正ちゃんの両親しだいでしょうからね。」
「あまり、親と子の間の喧嘩の仲裁は難しいでしょうしね。」
「ええ、でも、私は私の生きる「「道」」しかありませんから。」
「そうですよ、正ちゃんの言う通りですからね。」
「だから、正巳さんと暫く一緒に暮らしたいのです。」
「そうは、言っても、ピアノもですね、一日でも練習をしないと、頭と手指が駄目になりますからね。」
「ええ、正巳さんは、良く知っていますね。」
「ええ、そのくらいは、でも、正ちゃんはピアノを継続して欲しいですよ。」
「今、ここで、止めると、あまりにも、今までの人生がもったいないですからね。」
「ええ、正巳さんが、そこまで、考えているのですか。」
「あら、素晴らしい、私は、どうすれば良いのだろうかね。」
「正巳さんが、そこまで心配しているとは、大変ですよ。」
「ええ、でも、話が長くなりましたが、早く、また、会いたいですから、明日の夕方は会うのが難しいでしょうかね。」
「ええ、私は、正ちゃんのためなら、どんなにしてでも、時間を作りますよ。」
「ええ、私が、タクシーで、いや、私の車で行きますから、安心して時間を作っておいて下さいね。」
「明日、また、ゆっくりと話ができますよ。」
「はい、ありがとうです。」
「また、では、明日に、宜しく、お願いですね。」
「はい、ごめんなさい。」

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「「男」」と「「女」」短編集 第三編 (45)

 既に、正巳と正子の「「交際」」は、既に、5年を過ぎていました。
二人は、悩みながら、そう、正ちゃんの{{進路}}にて、随分と苦しみながら、此処まで歩いて来たのだった。
勿論、正巳からは、正ちゃんと別れたいなどと思った事は、一度も、無かった。

 「正ちゃん、悩むだけでは、「「悩み」」は解決できないでしょうし、遠慮しなくて、私にも相談して下さいね、などとは、話しをしているが、正巳も、正ちゃんを見ながら、自分でも解決できないよと、{{こころ}}の中で自然に呟いていたのだった。」
「そう、私が、自分の「「行く道」」を決定できないままで、こんなに長い年月が流れたのだから、正巳さんは大変だっただろうね。」
「正巳は、私は、悩みは一つだけですが、自分の事は、さておいて、早く、正ちゃんが「「意志決定」」すれば、良いと思うし、仕方がないけれど、従う準備だけはこころ掛けていますよ。」
「正ちゃんが、可哀想ですよ。」
「結局、親の育て方が悪いとは思うが、私から、正ちゃんの{{考え方}}に意見をするのは止めておきますよ。」

 そんな日々は、本当に早く流れていました。
ある日、正巳に、突然に、真奈美から電話があったのであった。

 「ええ、暫くぶりです、ごめんなさい。」
「突然に、お電話をしました。」
「もう、子供が中学3年にもなりますよ。」
「それで、学校の事柄も、心配ですし、しっかりと、勉強をさせたいので塾などにも行かせたいのです。」
「そうすると、少しですが、塾の「「金銭」」が欲しいのです。」
「正巳さんに、お願いするしかないので、連絡をとりました。」
「私と正巳さんの間の子供ですから、正巳さんと同じように、優秀な子供に育てたいのです。」
「ええ、そう、私も、素直に、毎月、毎月、真奈美さんからの申し出の「「金額」」は支払って来ました。」
「私も、私の子供がは大事にしたいので、真奈美さんの{{申し出}}の金額だけは、当然だよと思っていました。」
「でも、真奈美さん、無駄使いはしないで下さいね。」
「私も、責任となる父親だから、頑張っていますが、また、次の「「金銭」」などと言われると、私も{{こころ}}が疲れますからね。」
「正巳さん、ありがとうです。」
「もう、これ以上の無理は決して言いません。」
「現実には、真奈美は、別の彼氏と言うよりも、歳とった男性とお付き合いをしていました。」
「勿論、彼の子は、彼の子で育てて欲しかった。」
「真奈美は、正巳に捨てられた後は、随分と人生を悔やんだが、決して、正巳には{{自分の苦労話}}はしなかったし、私は、自分の苦労話なんかは、話さないですよ。」
「真奈美の「「賢さ」」を、決して誰にも見せなかった。」
「そう、人生では、何時の事、お金が必要になるかも知れないので、「「貯蓄」だけはしていたのです。」
「今の男性からは、かなりの「「金銭」」を貰っているんだが、全てを「「貯金」]に溜めていますよ。」」
「こんな私の{{行い}}については、一切の秘密事項だった。」
「今は、私は、年齢の離れた男性との{{お付き合い}}であるから、金銭には全く苦労がなかったし、悩みもなかった。」
「でも、子供は、今の男性とは関係ないし、今の男性も、私の子供については知っておりませんからね。」
「真奈美は、正巳からの「「別れ」」を言われた時も、随分と悲しい思いをしたのを、今でも明確に記憶していたが、でも、自分で「「悩み」」・[[苦しみ」」はコントロールしていたから、立派であった。」
「何度、考えても、同じ自分であった。」
「正巳は、勿論、真奈美の事を詮索もしなかったし、今は、ずっと、正ちゃんの事しか念頭にはなかった。」
「でも、真奈美には、これ以上の金額は、もう無理だよと素直に伝えた。」
「はい、すみません。」
「ありがとうです、もう、私も安心です、ありがとうございます。」
「正巳は、忘れていた記憶が蘇っていたが、でも、もう、安心するのであった。」

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