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「「男」」と「「女」」短編集 第四編 (57)

 一也は、少しながら躊躇もしたが、花香は特別に躊躇するでもなくて、一緒に一也について部屋に入ってくれました。
  
 「私の心臓の{{鼓動}}は高鳴る程に、嬉しいですよ。」
「花香ちゃんが、素直に私を好きになってくれましたので。」
「そう、思っても良いでしょう。」
「花香ちゃん、そう思って良いですかね。」
「でも、今日の日までは、私は我慢をしましたし、花香ちゃんは、どんな気持ちで私に会っていたのでしょうかねと、また、自分に聞くのです。」
「勿論、私に{{こころ}}が向いていたのは、当然でしょうけれどね。」
「花香ちゃん、今日の嬉しさは、私は特別ですよと、自分の{{心}}の中で囁くのだった。」

 そう、男と女が、一緒に一部屋に入ると、全くと、{{こころ}}は変化するのが、当然でしょう。
花香も、内心では、一生懸命に、一也を好きになって求めていました。
当たり前ですが、男と女が一緒であれば、空間も簡単に変わります。
二人だけの、秘密の部屋になりますよ。

 「一也は、花香ちゃんが、家の中に入るなり、自分の手を広げて花香ちゃんを求めて抱くのだったが、私は、今日まで、本当に我慢をしましたよと、自分に頷くのだった。」
「花香は、一也の両手が私を抱くような雰囲気になっただけで、気絶しそうな程に、自分が陶酔するのを、そのまま、このままでと、今日は、すべてを彼に任せましょう。」
「だって、私は嬉しいから、今は、余分な気持ちは全然と無かったし、早く、早く、求めてよと、一也さんに叫びたいのだった。」
「そのまま、両手で抱っこしたままで、ベッドへと抱え込んだ一也は、私も自分の{こころ}}を既に失っているのだとも感じましたよ。」
「私は、女性の{{こころ}}は知っている積りですがね。」
「そう、私もだが、自分の大好きな女性を、私の中に抱っこしていますと、もう、私の{{精神}}は有頂天になってしまい、周囲の世界は、関係有りませんしね。」

 花香もそうだったが、一也は、自分のアパートに彼女を招く事が出来たし、今、彼女を抱いている事が{{夢}}のようだった。


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