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「「男」」と「「女」」短編集 第九編 (42)

 康秀は、兄貴に頼まれた用事は、素早くすましてから、八重さんの{{瞳}}を見ながらウインクをして別れるのだった。
八重さんも、また、嬉しそうな顔をしていましたし、二人が喜ぶのだった。

 「康秀は、八重さんにメールをしてから、今から電話をしますが、今は、OKでしょうかね。」
「そのまま電話でも良いとも思ったが、とりあえず、メールも好きだったので、メールにしたのですよ。」
「ああ、今は、大丈夫ですね。」
「嬉しいよ。」
「話をしても、八重さんとの{{話}}をするのが、最高に嬉しいですよ、私は。」
 「はい、そうですか、私が嬉しいですよ、そんなに言って下さいますとね。」
「何時に、電話がかかるのかと、私は、何時も、お電話を待っていますので。」
「早く、お会いしたいですよ。」
 「ええ、有難うですよ。」
「私は、何時も八重さんと一緒に居るのが、最高の{{幸福}}ですから。」
「可能なら、結婚したいのですよ。」
「でも、結婚と言いますと、八重さんが{{嫌い、結婚するのは、縛られるので}}なんて事になりますと、私は悲しくなりますからね。」
 「ええ、そんな事は、絶対にありません。」
「ええ、嬉しいですよ。」
「早く、康夫さんと一緒の家に住みたいですよ。」
「私の人生の、最高の{{喜び}}ですから・・。」
「でも、もう、少しでも貯金が出来てからの方が良いでしょうかね。」
 「はい、そうですよね。」
「私も、急いで結婚したいのですが、何せ、生活費を少しでも貯めておかないといけませんからね。」
「独り身でも、金銭は必要ですが、結婚すると、それなりの{{金銭}}が重要でしょうからね。」
「私は、本当に、八重さんと早く一緒になりたかったのですが、でも、私の財布を大事にできるようになるまで、辛抱して待ちますよ。」
 「ええ、ごめんなさい。」
「私の給料だけで生きるのも、康夫さんのストレスになってもいけませんし、私のストレスになるかも知れません。」
「でも、私は、結婚できる日を楽しみにして、待っておりますので、どうぞ、宜しくお願い申しあげますね。」
「ええ、そうですよね、私も真面目に働きましょうかね。」

 どこまでも、悲しく辛いのは、本当の康夫だった。
康秀は、凄く嬉しいのですが、兄貴の康夫は、一体に何を考えているのでしょうかね。
最近は、随分と心配になっているのでした。
 
 「俺の兄貴は、本当の{{恋}}をできるのでしょうかね。」
「早く、八重さんの事を忘れてから、別の女性を愛して欲しいのですよ。」
「弟ながらでも、兄貴を心配しています。」
「今は、どうか、事件や犯罪などは起こさないでと!!。」

 本当の兄貴である康夫は、別の女性には{{眼差し}}が行かなくて、何時までも、何時までも、八重さんの姿は消えませんでしたから、毎日を悩んでいるのです。

 「私の好きな女性は、八重さんしか居ませんですよ。」
「世界中を捜しても、八重さんが好きで、どんな女性が居ても愛する事は不可能ですからね。」
「次第に、毎日、毎日のごとく、八重さんの帰りを待ち伏せしてから、後を追うのでしたが、同じ事ばかりでは辛抱できなく、己の{{こころ}}を抑える事ができなくなっていましたから、毎日の夜も眠れなくなって苦しみます。」
「私は、緊張して、{{話}}もできないが、何とかして八重さんの前に飛び出してみるしか方法は有りませんよ。」
「私は、何時も、弟の康秀ばかりに代理で{{要件}}を頼んでいましたが、時には、自立しないとね。」
「康夫の{{こころ}}は緊張するばかりで、私の{{こころ}}は進歩しているのかと、嘆く毎日です。」
「会社にも、私は電話をする勇気が有りませんからね。」
「悲しいのが、もう、耐えられませんから・・・。」
「最後には、遂に、康夫は、{{道徳}}を破ってしまって、八重さんの運転する車の前に飛び出して自分の車を止めてしまったから、八重さんが急ブレーキを掛けるのですが、間に合わずに、追突をしてしまいました。」
「あら、しまった、こんな筈ではなかったのに・・・。」
「私は、衝突するなんて思っていなかったですよ。」

 追突されたので、仕方なく、八重さんは警察に電話をするのでした。


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