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「「人生の終わり」」短編集 第五回 (10)

 数日は、あっと言うまに過ぎてしまった。
もう、彼女は、手術を受けた病院に、また、来ていたのでした。

 「先生、今後の私は、一体に、どうなるのでしょうかね。」
「私は、先生の言われた通りに、信じていますから。」
「誰も信じる人なんて、他には、居ませんよ。」
「主人などは、医師でもないし、病気の事などを分かりませんし、まして、私のこころを理解する気持ちもありませんから、悲しいですよ。」
「むしろ、私が邪魔者みたいですから。」

 「あら、そうですか、だから、病院で御主人の顔を見ないのですよね。」
「分りました、よ。」
「そうですか、奥さんとしたら、大変ですよね。」
「最初から、どうして、などとも、思っていましたからね。」
「良く、分りました、よ。」

 「ええ、すみませんですよ。」
「今度は、検査入院ですかね。」
「今回は、今は、家族の娘さんと電話の話でも良いので、貴方様から電話して貰って、私が、その時に電話を変わりましょうかね。」
「ええ、娘さんでしょうか、ね。」
「電話で失礼いたします、ね。」
「お母様との話では、娘さんも忙しくて、なかなか来れないとの事でしたから、お電話で構いませんでしょうか、ね。」

 「ええ、有難うございます。」
「宜しく、母を御願い申し上げます。」
「心配ですが、今回は、手術は無いそうですから、母には検査を頑張って欲しいですよ。」
「私も、明日の夕方には、病院に行きますので有難うございます。」

 「さあ、お母様、私も娘さんと話ができましたので、御安心して下さいませ。」
「私の方も、安心ですよ。」

 「はい、有難うございます。」
「安心しました。」
「娘しか、居ませんですよ。」
「でも、とにかく、安心、万歳です。」
「先生、どのくらいの検査入院でしょうかね。」

 「ええ、御心配でしょうな。」
「一週間くらいでしょう、ね。」


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