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「二人の影」99短編小説

 「愛ちゃん、勇夫と綾子の二人の交際が上手くゆくように、祈っていますよ。」
「愛ちゃん、また、ね。」

 一方で、勇夫と綾子の二人は「「話」」は上手く合っていたが、考え始めると、二人の出会いは、何でって、思いますよね。
 二人がともに、不思議な今日の「「出会い」」を嬉しいのだが、何故か、{{こころ}}の流れが明確でなかった。
勇夫は、本当に「「晩生」」だった。
いや、「「晩生」」と言うよりも、女性を征服できないのでありました。
勇夫は、そんな自分の「「人格」」に触れた事なんか、ありませんでした。
たまたま、愛子さんと出会ったのが、「「医師」」になる気持ちを湧き上がらせてくれましたが、本来的に、風来坊のような人間になっていたかも知れません。
勿論、彼が洗濯した科目は、「「産婦人科」」を選んでいました。

 「ところで、勇夫さんはお医者さんだし、何科のお医者さんですか。」
「すみません、尋ねて恐縮です。」
「何故、「「産婦人科医」」になったのいでしょうか。」
「ごめんなさい、こんな質問をしてから。」
「いや、大丈夫ですよ。」
「勇夫は、女性が大好きだから、だけど、何だか自分と女性の間に「「壁」」が有るように感じていました。」
「自分で、女性が苦手だから、などと考えてしまったので、何とか克服をと思い、自分の「「科」」を決定していました。」
「でも、こんな「「話」」を、今の綾子に説明するにも、「「躊躇」」が多過ぎたのでしたし、自分では、何で「「産婦人科」」を選んだのか、不確定ですね。」
「ごめんさい、本当に、何でと尋ねられたら、私は、不確実でしよ。」
「あら、すみません、私が特別な質問をしたから、駄目でした。」
「私の「質問」」は撤回です。」
「ええ、大丈夫ですよ。」

 勇夫は、医師になった{{切っ掛け}}が、理解できていたが、医師になたものの、最後の目的を、自分では理解できていなかった。
さて、はて、私は、医師になったが、これからの私は、最後の目的も不透明で毎日の生活を送っていました。

 「勇夫さんって、言われましたよね。」
「ええ、そうですが、どうして。」
「私は、勇夫さんは「「地位」」も「名誉」」もあると感じますし、素晴らしいですね。」
「そうでも、ありません。」
「勇夫さんが、素敵ですね。」
「綾子は、素敵だと言いながら、今日の相手は敦夫だったのに、とも思っていました。」
「二人を比較しあったら、矢張り、敦夫の方に、私は「「杯」」をあげるし、今日の私の「「役割」」は一体に何だろうとさえ、思ってしまいますよ。」
「勇夫は、鈍感であり、あまり、愛子の事は気づかずに、今は、綾子の事だけを考えていました。」
「勇夫さんと、沢山の「「話」」をしたし、今は、お腹は空いていないし、今日は帰りましょうか。」
「勇夫は、まだまだ、帰りたくなかったが、綾子に促されると、そうか、そんな時間になっていたのかと思い、綾子さん、今日は私も綾子さんとの「「出会い」」が有って嬉しかったですよ。」
「綾子は、勇夫さんの言葉に驚いたが、でも、返りたいと思って、そうですね、帰りましょうか。」
「敦夫を忘れてはいなかったが、今日は悲しい「「思い」」を残していました。」
「敦夫さんが、私から{{逃げた}}のかなと、感じるのでしたし、悔しいとも思うのでありました。」
「敦夫さんと、もう一人の女性も、既に、帰ったでしょうし、私達も帰りましょう、」
「今日の「「出会い」」を有り難うございました、失礼します。」
「では、私も、これで、失礼をします。」
「また、会えるかもしれませんし、電話かメールでもしたいですから、教えて下さいますでしょうか。」
「ええ、どうぞ、私にも、電話番号を教えて下さいね。」



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